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肌のトラブル 気になりませんか?

梅雨が明けてから、毎日の日射しが気になります。この時期の紫外線や気温の上昇による”肌トラブル”には気を付けなければいけませんね。赤い発疹や皮膚にジュクジュクの症状が出ている方はいませんか?今回は、中医学では肌トラブルをどのように考えるのかをお話します。

 

■ あなたはどのタイプ?

 

風タイプ … 身体のあちこちにかゆみが出るタイプ

邪気じゃきの一つである「風邪ふうじゃ」が、肌トラブルの多くを引き起こすと中医学では考えます。風邪ふうじゃが体内に侵入すると肌表面の機能が低下し、皮膚の気血水きけつすいの巡りが悪くなって、トラブルがあらわれます。

 

湿タイプ … ジュクジュクしてなかなか治りにくいタイプ

体内の水分調節を行う脾胃の機能が低下すると「湿邪しつじゃ」が身体の中に入り込んで余分な水分を排泄することができなくなります。そのため、皮膚に湿が溜まってしまい、ジュクジュクした肌トラブルが起こります。下半身に出ることが多く、治りにくいです。脂っこいものや甘いものは湿を生みます。摂り過ぎに注意しましょう。

 

熱タイプ … 赤み熱感のあるタイプ

夏の暑い時期は「熱邪ねつじゃ」に注意しなければいけません。外気の暑さだけではなく、ストレスなどによりイライラして体内に熱が生じることもあります。外気の暑さが入り、熱が体に滞ることのよって、皮膚が赤くなったり、化膿したりします。

特に暑い時期には「熱邪ねつじゃ」と「湿邪しつじゃ」の両方が一緒になって影響する場合があります。赤くなってジュクジュクが続くときは特に注意しましょう。

 

燥タイプ … 乾燥からかゆくなるタイプ

体内の水分やけつが足りない状況が続いて、身体の中に熱が生じることにより、体表が乾燥することがあります。乾燥により皮膚の表面がかゆくなります。

 

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夏場のマスクの中は「熱邪ねつじゃ」と「湿邪しつじゃ」が一緒になっている状態です。赤いニキビやおでき、赤くてかゆい湿疹などができやすくなっています。スキンケアに気を付ける、身体の中のバランスを整える、しっかりと睡眠をとる、ストレスをためない等、できるところから始めてみましょう。